学資保険を上手に取り入れましょう
子供の誕生はとても大事で、家族の一大イベントです。
ただ家族構成員が増えるというだけでなく、肉体的にも精神的にも、親だけでなく周辺の人間関係にまで多大な影響を及ぼすのが子供です。
その子供に万が一のことがあったら、また子供が成人するまでに親にもしものことがあったらと、先行きを不安視する方も出るでしょう。
そういった不安が保険商品となり、最初に郵便局で「学資保険」として販売が始まりました。
この保険の最大のメリットは、保険料を支払う親が死亡、または事故などで重度障害を負い支払いが困難になった場合、その後の保険料は支払う必要がなくなり、満期になると掛金を満額で受け取れるところです。
子供が生まれたら、やはり進学・就職と親は先に先にと子供の将来を案じてしまいます。
保険に加入しているだけで、将来お金の心配をしなくてもよくなります。
さらに銀行に預けた場合と比較してみましょう。
利率では計算できませんが返戻率で見た場合、学資保険の返戻率を満期18年として計算すると、定期預金の返戻率より8パーセントも多くなるのです。
貯蓄性という意味合いや、契約した金額が必ず受け取れるということが学資保険に入った方がいい、という考えに行き着く決め手となるのではないでしょうか。
では、デメリットは何でしょう。
定期預金を解約しても積み立てた金額は変わりませんが、保険を解約した場合は支払った保険料より返戻金の方が必ず少なくなります。
中には、掛けた金額の50から60パーセントも減額され払い戻しをされたケースもあります。
また、定期預金や定額預金では金利の見直しが実施され、今後の景気いかんでは大幅な利上げの可能性もあります。
しかし学資保険は、予め契約で決まった金額しか支払われず、解約返戻金も景気に左右されることはなく、契約時に取り決めた金額で払い戻されます。
最悪保険会社が破たんしてしまった場合は、ペイオフがありませんので返戻金の内1割ほどを失う可能性もあります。
こういったメリットデメリットを踏まえたとしても、子供のための資金として、学資保険は上手に活用していくべきでしょう。